いつも子育てお疲れ様です。この記事を読んでいるあなたは、少なからず子供の発達に不安を抱えていると思います。【診断を受けて病名が出て療育中】【病名は無いけど療育している】【これから療育を行う】など、環境はそれぞれです。
でも、せっかく通わせるなら発達に効果出ないと療育している意味がありません。しかし、療育について調べてみると「施設に通い療育しているのに、効果がない」「療育する意味はあるの?」という悩みを拝見する事が多くあります。それは何故でしょうか?
我が家の長女は、児童発達支援事業所に通っています。我が家の場合は、事業所に通い始めてから、明らかに長女に変化がありました。今まで、自我を抑えて我慢ばかりしていた長女の感情が出る様になり、友達の輪に入れるようになったのです。
なので「きっと、何か療育で良い効果が出る様なポイントがあるのでは?」と考えました。おそらく私は無意識にそれが出来て、たまたま上手くいったのだと思います。
今回は、私が療育の効果が出るポイントで気づいた事や、長女が通う事業所ではどの様な療育を行っているのか?何故、長女は療育を受ける事になったのか?などを私の体験を元に記事にしました。
療育とは具体的に何をするのか?
先ず、本題に入る前に療育について私の知る限りの情報をお伝えしますね。療育とは、簡単に言うと医療と教育同時に進めて行く事です。主に、遊びを通じて【自立して生活をするために、必要な能力を伸ばす訓練】をして行きます。私の長女が通っている事業所を例にすると…
★遊びの例
- バランスボールでバランス力やタイカンを鍛える
- ルールのある鬼ごっこをしてルールを学ぶ
- 1人1人挨拶をする
- 人前に立って発表する
- 広い体育館で自由遊びをし、自分で遊びを0から考える
基本的に【運動を通して、コミュニケーション力を伸ばして行く】と言う理念があるので、ほとんどが体育館や公園の遊びが中心です。しかし、長女が通っている事業所の他には
- 言葉や数(算数)を伸ばす事を中心にした事業所
- 成功体験をたくさん積み重ねる事を中心にした事業所
- 食育を大切にしている事業所
など、場所によって取り組んでいる内容が全く違いますので、あなたの子供にあった事業所を探してみて下さいね。
療育を行う施設について
大きく分けて2種類あります。それは【医療機関の発達支援をする施設】と【公共で認められた民間の施設】です。私が、今の所把握している事は以下の事です。
事前に今の状態をカウンセリングし、その情報を元に診察します。その後は必要と判断されたら医療機関付属の保育機能のある施設で療育をして、発達を促して行きます。また、子供の年齢によって親子で通う場合もあります。
児童発達支援事業所・放課後デイサービスと言い、市内にあるたくさんの事業所からあなたが選んで通う事になります。その事業所により行っている療育内容は様々ですので「子供の苦手な事や得意な事を把握して選ぶと、スムーズに探せるな」と実感しました。担当の保健師さんや心理士さん、家族など周りの方に相談するのもありだと思いますよ。
我が家の場合は「先ず、医療機関に診察してもらい子供の状態を把握し、その後子供に合う児童発達支援事業所を選ぶ。それが理想だね」と、担当の心理士さんと話しました。
しかし、私の住む市には事業所が350か所以上あり、子供に合う施設を探すのには時間がかかる為、医療機関で診察をする前に事業所の見学を開始する事にしたのです。ただし、うちの場合は奇跡的に見学3か所目で長女にピッタリ合った事業所が見つかりましたので、診察を待たないですぐに療育を開始しました。
因みに【複数の事業所を利用出来て、基本料金は変わらない】【子供と事業所の相性が合わなければ、保護者の判断で事業所を変更できる】ので、とりあえず通わせてみるのも可能です。
※
- 私の住む市の場合です。地域によって異なる可能性がありますので詳しくは、役所で相談して下さい。
- 事業所を複数利用した場合、おやつや教材費など別途料金がかかる事があるので事業所に確認してください
何故、児童発達支援事業所を利用する事になったのか?
長女が児童発達支援事業所を使う様になったのは、3歳からです。正直に白状すると、それまでは長女の発達は全く問題ない。むしろ問題行動を起こさないし、落ち着きもあり、親の言う事も良く聞く良い子だと思っていました。心配があるとしたら「言葉が少し遅い」その程度でした。しかし、実は【良い子である】それが問題だったのです。
★長女の性格
- 親の言ったことを「はい」「わかった」と素直に聞いてくれる
- どこでも騒がないで、じっとしていられる
- 野菜や魚など、何でも好き嫌い無く食べられる
- 癇癪を起す事があるが、話し合いをしたら落ち着いてくれる
- 保育園や幼稚園では1度も泣いた事がない
- とても活発で、体を動かす事が大好き
自我が芽生え始める1歳の時は特にイヤイヤもしないで、二歳の時も特にひどい癇癪を起さないで落ち着いている長女。とても良い子で手がかからな過ぎて、逆に不安を感じていました。が、それでも私はとても助かっていたので、とても育てやすい子だけど、それは【ただの性格・個性】だとずっと信じていました。
ところが、言葉の発達の相談を担当の心理士さんにしていると「言葉の発達よりも、この子は、とても不安・緊張が強く、自我を出す事を我慢している。そっちの方が心配」「今は、手がかからなくて楽かもしれないけど、将来的にコミュニケーション力が低くなる可能性があり、社会性の面が心配です」とのお答えがありました。
今までそんな事を考えた事もなかった為、サーッと何かがひいていく感覚を今でも覚えています。「確かに、改めて考えてみると感情が乏しいし、辛そうな事を訴える回数も少ない!」と、ようやく気が付きました。「転んで、血が出ても泣かなくなったのはいつからだっただろう?」泣かないたびに「強いね!すごいね!」とほめていたのが間違いだったのか…
と、一時は落ち込んでいましたが、「今気づいて良かった!苦手な所があるなら、軌道修正して良い方向にして行こう!」と前向きに考え、長女に合う事業所を探す事にしたのです。
療育を受けた効果について
長女は療育を受け始めてまだ1ヵ月も経っていません。しかし、明らかに長女に変化が見え始めました。実は、最近保育園の空きが出て、幼稚園から保育園に転園する事になり「ただでさえ不安・緊張が強い性格なのに大丈夫なのか?」と心配していました。が、私が予想していない事が起きたのです。それは
長女が友達の輪に積極的に入り、入園1日目でクラスになじんでると、先生も驚きながら話してくれたことです。
もう本当にビックリしました。でも、療育を受け始めてから癇癪がひどくなったり、すごく甘えん坊になったり、イヤイヤが出てきたり、「任せて!」と自分で何でもやりたがったりしていました。私の負担も増えましたが「これが、本来の子育てなのだなと」逆に、安心感を覚えた記憶はまだ新しいです。
素人判断ですが、おそらくこんなに効果が出たのは「やるなら徹底的に!」と、週4回びっちり療育を受けた事と、先生と子供の相性が良い事や療育内容が子供に合っていた事、そして事業所の雰囲気がとても良く、長女以外の子も生き生きしていた事だと思います。なので、療育をして良かったと心底感じました。
しかし、逆に療育の回数が月に数回しかなかったり、子供と療育内容が合わない場合は効果が出るか怪しいなとも感じました。そもそも、療育内容が子供と合わなければ逆に辛い療育になりそうな予感もします。
今回の事で【親が良いと思った所よりも、子供との相性が重要】という事が分かりましたので、その経験を習い事などに生かせそうです。それだけでも事業所を利用して良かったなと思いました。
終わりに
我が家の場合は療育を行った結果、良い変化がありました。ポイントは
- 子供と先生の相性が良い事
- 子供の性格や好みなどをふまえて、相性の良い療育内容である事
- 施設の全体的な雰囲気が良い事
- やるなら中途半端にやらず、徹底的に療育を行う事
主にこの4つです。そして本文にはありませんでしたが
- 親の私は不安にならない
- 先生を信頼して任せる・何かあれば相談をする
この2つもかなり意識していました。よろしければ、参考にしてみて下さいね。
※
この記事は、私の個人的な体験談を元にしています。なので、あなたやお子様などに何か変化や疑問がありましたら専門家への相談や受診をおすすめします。
この記事は、あくまでも参考にお使いください。